ビジュアライゼーション
「ビジュアライゼーション」は、「視覚化」と訳され、「引き寄せの法則」とも言われます。
「ビジュアライゼーション」は、意識の方向付けのような役割を果たします。簡単に言えば「夢」を具体的に思い描くことです。ビジネスで成功した人の多くが「ビジュアライゼーション」が大切だと述べています。もっとも有名な言葉に、ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」があります。人の思考の在り方が将来を左右するということです。
まったく同じような言葉をマザー・テレサも残しています。
思考は運命を変える
思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。
ビジョンを描く前に
参考図書>> 「人生の扉を開く最強のマジック」ジェームズ・ドゥディ著
「マインドフルネス最前線」香山りか著
「みんなで幸せになるホ・オポノポノ」イハレアカラ・ヒューレン著
マインドフルネス瞑想によって、人は集中力が上がるとされいます。そして、創造的な活動に活かされるとして、IT企業などでも瞑想が注目されています。
ホ・オポノポノでは、クリーニングの意識の在り方として「自分の利益のために」ではいけないとしています。また、香山リカさんと永井均さんとの対談の中で、瞑想によってマインドフルネスになった状態は、政権が暴走したときに、無批判に政策を受け入れる意識を生むことにならないかという香山さんの質問に対して、永井さんはその可能性はあるというような受け答えをしています。
人の脳の働きが解析され、精神科や心療内科の治療にマインドフルネス瞑想が活用され始めています。もともとは仏教の修行の一環としてはじめられたものですが、その効能が技術として抽出されたのが、マインドフルネス瞑想ともいえるかもしれません。
そこで、気になるのはもともと宗教が担っていた、道徳意識の修養の部分がどうなるのかという点です。
ジェームズ・ドゥティさんは、著書の中で瞑想法を伝授してくれたルースさんの教えとして「心を開くこと」が大切と述べています。彼が子どもの頃に、次の10カ条を教わりました。これを瞑想の時などに繰り返し心に思い浮かべるように諭されました。
「僕には価値がある。愛されている。大切にされている。僕は他人を大切にする。自分のためにいいことだけを選ぶ。他人のためにいいことだけを選ぶ。僕は自分が大好きだ。他人が大好きだ。僕は心を開く。僕の心は開かれている。」
そして、大人になり成功と失敗を繰り返し、心を開くことが十分ではなかったと、自分自身の半生を振り返っています。そして、心を開くために、いつも心に留め置く言葉としてCDEFGHIJKLのそれぞれを頭文字とする10の言葉を紹介しています。
C: compassion …共感
D: dignity …尊厳
E: equanimity …平静
F: forgiveness …ゆるし
G: gratitude …感謝
H: humility …謙虚さ
I: integrity …誠実さ
J: justice …正義
K: kindness …おもいやり
L: love …愛
また、ルースさんから教えてもらった瞑想法が、今日では「マインドフルネス」「ビジュアライゼーション」と呼ばれていると述べています。ルースさんの教えではこの2つをつなぐ重要な条件として「心を開くこと」を大切にしています。